原巨人の2022年が終焉を迎えた。リーグ4位に沈み、原辰徳監督(64)にとっては監督歴通算16年目で初めてCS進出も逃す屈辱となった。今季は「若手育成」を大々的に掲げたものの、5年ぶりのBクラス。この結果に対しては「種まきには成功した」との〝穏健派〟と「優勝できなければ何位でも変わらない」とする〝強硬派〟で評価が割れている。

 1日の敗戦でCSへの道を閉ざされ、今季最終戦となった2日のDeNA戦(横浜)は3―2で辛勝。ドラフト1位守護神・大勢が新人最多記録に並ぶ37セーブ目をマークし、菅野は2年ぶりの2桁勝利に到達した。

 試合後の原監督は「まだすべてを総括する余裕はありません」とした上で「悔しさというものをしっかり持ってね。選手はそれを思っていてくれていると思う。私自身も悔しさを忘れずに、次につなげていくということが大事なことだと思います」と語った。

「五分と五分の力ならば実績のない若い選手を使う」。今季は指揮官のこの号令から始まった。若手に積極的にチャンスを与え、起用していく意思表示だった。その言葉通り、ドラ3・赤星や実質的に1年目の堀田らが開幕ローテ入り。最終的に8投手がプロ初勝利を挙げるプロ野球記録も打ち立てた。しかし、エース菅野が前半戦は不調に悩まされ、坂本は故障で3度の離脱。主砲・岡本和の不振も尾を引き、投打がかみ合わなかった。

 その結果がCSにも届かない4位フィニッシュ。球団関係者の一人は「多くの若手を使えば、安定して勝ち続けることは難しい。ある程度は予想できた結果でやむを得ない」としつつ「種をまくことはできた。特に若い投手たちは、今季の経験を来季に生かせるようにしてくれればいい」と前向きに受け止めている。

 その一方で別の球団関係者は「若手を使えば、優勝できなくても仕方ないということにはならない。どんなに若手を使っても勝たなければ、ファンだってついてこない。優勝できなければ何位でも変わらない。そういうことが動員数にも表れているのではないか」とピシャリだった。

 今季の東京ドームを中心とする主催試合の観客動員数は「231万8302人」で、1試合平均は「3万2199人」。新型コロナが発生する前でリーグ優勝した2019年までは、2年連続で300万人を突破し、1試合平均も「4万2643人」だった。大幅な動員数の減少はコロナによるファンの行動の変化もあるとみられるが、チームの勝敗が直結したとの見方だった。

 球団では第1弾の補強として、今季限りでソフトバンク退団となる松田宣浩内野手(39)の獲得調査に乗り出す。3年ぶりのV奪回へ、チーム再建は待ったなしだ。