阪神・岡田彰布新監督(64)が16日、大阪市内で就任会見を行った。15年ぶりに指揮を執る来季へ向け、所信表明は約45分。構想を熱っぽく語った。
特徴的だったのは矢野前監督の采配スタイルとは、構想段階から変わること。今季も86失策と5年連続リーグワーストの守備面の話題になると、野手全員が複数ポジションを守った矢野時代のスタンダード廃止を事実上、明言。「選手はそんなにたくさん守れるもんじゃない」と原点回帰を宣言した。
打線の中軸として期待する大山、佐藤輝の2人には「全試合、代えない。代走も送らない。そういう気持ちでやらないと」。一塁・大山、三塁・佐藤輝の固定起用を就任初日から明言する代わりに、中心選手としての責任と自覚を促した。
これだけでも分かるように、今後は「9人野球」を理想に選手を見極めていく模様で、ナインにとっても〝信頼〟をつかみさえすれば、選手生活で勲章を手にする可能性も大いに増える。
とりわけ、両リーグの各ポジションから1人のみが選出されるゴールデン・グラブ賞がそれだ。矢野政権では複数ポジション制を敷いたゆえ、バッテリーを除けば、野手の受賞は昨年の近本のみ。今季も5人が規定打席に到達も100試合以上、同一ポジションを守った選手は中堅・近本と遊撃・中野だけで、選考基準を満たしても、他チームのレギュラーとは単純比較できない現象が続いていた。岡田体制では、そんなモヤモヤは解消する。
15年ぶりに虎に復帰の新監督は守備力向上に必要な要素として「やっぱり、本人ですよ」とキッパリ。中途半端では、稼げない。前時代以上にナインには、高いプロ意識が要求されることになる。












