日本プロレス殿堂会の「LEGACYⅡ」が10日、東京・後楽園ホールで行われ、1日に亡くなった〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)の追悼セレモニーが行われた。

 セレモニーは大会最後に行われ、出場全選手がリングサイドに集まる中、中心で藤波辰爾が猪木さんの遺影を持って10カウントゴングがささげられた。藤波は、大会前のトークショーで猪木さんについて「本来、猪木会長に会場へ来てもらいたかったんですけど。前回(大会で)セレモニーをやっていて良かった。徐々に切り替えていかなと…」と師への複雑な思いを口にした。

 一方、セレモニーに出席した長州力は「会長のことは、自分の気持ちの中で整理しているつもり」と吹っ切れた表情。亡くなった翌日に猪木さんのマンションを訪れたことを振り返り「10分、15分くらいそばにいて。問いかけただけなんだけど『これでまあもう終わったな』と。お世話にもなったし」と話した。長州はトークショーでも「俺の中で昭和の時代はこれで終わった。俺は何も思い残すことはない」。猪木さんの死が大きな区切りになったようだ。