8年ぶりとなる日本シリーズ進出を目指すセ・3位の阪神は、残り9試合。開幕から1勝15敗1分けと最悪のスタートから、よくここまで盛り返してきたが、最大の原動力は12球団屈指の陣容を誇る投手陣の奮闘だ。
青柳、西勇、伊藤将、藤浪、才木、西純ら充実した先発陣に加え、開幕当初は課題とされた中継ぎ陣の再整備&若返りにも大成功。チーム防御率2・66とセ・トップの数字をマークしている。
中でも今季ここまでで、出色の数字を残すのが湯浅と浜地の若きリリーフエース。昨季までほとんど一軍マウンドとは縁のなかった両右腕だが、湯浅は今季ここまで53試合に登板し防御率1・24。セ・トップの41HPをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得も視界に入れる。浜地も48試合登板で防御率1・24。開幕当初はビハインドの場面での出番も多かったが、徐々にベンチの信頼を勝ち取り「7回の男」として勝ちパターン継投の一角を任されるようになった。
そんな2人を特別な思いで見つめているのが、久保田智之ファーム投手コーチ(41)だ。現役時代は藤川球児氏、ジェフ・ウィリアムス氏との3人からなる伝説のリリーフユニット「JFK」の一角として2005年のリーグ制覇にも大きく貢献。「2人がこの年齢で一軍に出てきてくれたことは本当にうれしい。これからの投手陣を支えてくれる2人ですし、なんとかシーズン最後まで頑張ってほしい」と昨季までファームで手塩にかけて育てた教え子の成長に目を細める。
JFKは07年に3人合計で256回1/3に登板し防御率1・51という圧倒的な数字を残した。だが浜地、湯浅、そして今月から守護神の座に返り咲きつつある岩崎も含めた「HYI」は今季ここまで3人合計で143回2/3を投げ防御率は1・43。イニング数にこそ差はあるが〝本家〟顔負けの数字を残している。
久保田コーチも「3人ともそれぞれ本当に能力がある。この数字を自信にして、さらに成長してほしい」と自身の系譜を受け継ぐ後輩たちへエールを送った。












