巨人の新助っ人、アダム・ウォーカー外野手(30)が劇的な進化を遂げている。
「3番・左翼」でスタメン出場した28日の中日戦(山形)では3打数3安打。打率はリーグ3位となる3割1分3厘、16本塁打、36打点と好成績をキープしている。そして、重大な〝欠陥〟だった守備でもみせた。特に4回二死一、二塁の場面で石橋が放った左前の打球を処理し、ノーバウンドでバックホーム。間一髪のタイミングで二走の阿部をタッチアウトに仕留め、来日後の初補殺を記録した。
来日当初はキャッチボールすらまともにできず、送球を地面にたたきつけてしまうこともしばしば。〝素人同然〟のレベルだったが、試合前の練習で親身に寄り添ってきたのが亀井善行外野守備走塁コーチ(39)だった。ウォーカーが好返球で相手を刺した瞬間、亀井コーチもベンチで大喜び。試合後には「めちゃくちゃうれしかったですね。ちょっと涙が出そうになっちゃったよ」と指導者としてこの上ない喜びを表現した。
ただ、現役時代に貫いた〝黒子〟の精神は引退した今も変わらないようだ。「彼も何とかしようと努力は見られるし。僕も力になりたいなと思っているだけだし。でも、彼の努力ですよ。努力のたまものです」(亀井コーチ)。主役は選手であり、あくまでも自分はサポート役――。そんなスタンスを垣間見せた。
もちろん、送球面などに改善は見られるが、さらなる技術向上は不可欠だ。この日もそうだったようにウォーカーの守備範囲に打球が飛べば、相手は容赦なく1つ先の塁を狙ってくる。
亀井コーチも「今の球だけを見ていたら『なんだ、あの球』ってなる」と認めるところで、今後も二人三脚でレベルアップを図っていく。












