フィギュアスケート大国のロシアが国際スケート連盟(ISU)のSNSに対して〝猛抗議〟した。

 ISUは23日の「国際オリンピックデー」に公式ツイッターを更新。「2022年のオリンピックデーに平和のための活動をしましょう。スポーツを象徴し、世界中の人々をつなぐ日を祝う時が来た!」のメッセージとともに、北京五輪に出場したフィギュア選手4組の画像を並べて投稿した。

 その画像は北京五輪でアイスダンス金メダルのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(フランス)、ペア金メダルの隋文静&韓聡(中国)、男子シングル金メダルのネーサン・チェン(米国)。そして残りの1枚は、女子シングル金メダルのアンナ・シェルバコワ(ロシア)…ではなく、なぜか銅メダルの坂本花織(日本)だった。

 これに対して、ロシア側が敏感に反応。同国メディア「RIAノーボスチ」は「ロシアのフィギュアスケート選手は、国際オリンピックデーのためのギャラリーから削除された」と題する記事を掲載。「ISUのツイッターで公開されたセレクションには、女子シングル優勝のシャルバコワに代わり、同大会で銅メダルを獲得した日本のフィギュアスケート選手、坂本花織が選ばれている。ギャラリーには、アイスダンス、ペア、男子シングルの優勝者などもいる」と報じた。

「チャンピオナット」も「ISUは、国際オリンピックデーのお祝いで、シェルバコワを坂本に置き換えた」と批判的に伝えた。

 ロシアはウクライナへの軍事侵攻により、ISUから国際大会への除外措置を受けている。今回のISUの〝真意〟は不明だが、少なくともロシア側はフィギュア大国のプライドをズタズタにされたと感じているようだ。