今度こそV奪回の使者となるか。ソフトバンクの大物助っ人、フレディ・ガルビス内野手(32)が20日の日本ハム戦(ペイペイ)から一軍昇格。復帰初戦で開幕戦以来の打点となる値千金の2点適時二塁打を放つなど、2試合で6打数2安打2四球で連勝に貢献した。

 2017年、18年にメジャーで全試合出場を果たした実力者で、2年総額で推定8億円強の大型契約で入団した今季の目玉だ。ここまで28試合で打率1割4分9厘、1本塁打、6打点。開幕後不振で5月上旬に二軍落ち。6月の再登録後も4試合で二軍降格となっていた。

 二軍での成績は48試合で打率2割8厘、3本塁打、15打点。今回の昇格も状態が良いからではなく、チームにコロナ禍が再燃したからだった。復帰初戦の殊勲打も「あれは打てる球が来てくれた」との冷静な声もあるが…。その一方でチームの窮地に〝ホンモノの意地〟への期待も出ている。

 性格的にはいたってマジメ。2年契約とはいえ、当然ながら本人もこのままでは終われないだろう。チーム関係者も「この時期の外国人には期待したいところ。何よりもあれだけの実績がある選手。一軍だとモチベーションも違うだろうし、意地があるはず。打つことでどんどん乗ってきてくれれば」と口にする。

 変化もある。首脳陣からも「コンタクト率が上がっている。下で一生懸命取り組んできた成果じゃないか」との評価も出ている。

 藤本監督はいきなりの活躍にも「ほかの打席の内容がさ」と手放しには喜ばず「優遇して頭から使っていくこともない。状態の良い選手を並べていく」。フラットな方針を強調した。

 ただ、ともにプレーした〝バナザードの再来〟として来日を待ち焦がれ、開幕後も「いつかは上がるはず」と期待した助っ人だ。8連勝を呼び込んだ開幕戦の逆転グランドスラムに続き、最後の最後に思いが届くか。