前日16日に今季限りでの引退を表明した西武・内海哲也投手(40)が、17日の首位攻防・ソフトバンク戦(ベルーナ)の8回に3番手としてリリーフ登板した。

 打者4人に19球、代打・松田に三塁内野安打を許したものの、三森から119キロスライダーで見逃し三振を奪うなど1安打1三振無失点の内容。最速139キロの直球と最遅117キロのスライダーとの緩急差でホークス打線を翻弄し、3―5の敗戦の中でキラリと光るブルペン適性を見せた。

 辻監督は「140キロ出ない真っすぐでも、しっかりと速く見せて(変化球を)低めに、低めに(集めて)。見習うところがいっぱいあると思うよ」と老かいなピッチングを絶賛。前カードの楽天戦からブルペン待機させてきた40歳左腕を、勝ちパターンでこそないが貴重な左の戦力として計算していることを語った。

 引退表明翌日ということもあり、スタンドの西武ファンからブルペンで名前をコールされた場面、そして1つのアウトを奪うごとに内海には大きな歓声が降りそそいだ。

 登板後、内海は「緊張しました。中継ぎ投手という感じを経験できました。しっかり任されたところで結果が出せるように準備して残り(試合)挑んでいきたい」と周囲への感謝と9月の引退セレモニーまで一軍戦力として役目を果たす決意を語った。

 チームは3年ぶりの覇権奪回を目指す優勝争いの真っ最中。現在離脱中の平良、森脇、佐々木が復帰すれば、内海の立場も変わってくるだろうが、このまま結果を出していけばブルペン、そしてチーム全体が「内海さんを日本シリーズに連れていく」で団結、それが優勝への推進力となるかもしれない。