左膝骨折で戦線離脱していた日本ハム・松本剛外野手(29)が16日の楽天戦(札幌ドーム)から一軍復帰。「2番・DH」で先発出場し、3打数無安打ながら1犠打を記録するなど、4打席に立ち「首位打者獲り」に向けて再スタートを切った。

 プロ11年目の松本剛は先月19日、オリックス戦(京セラ)の第2打席で自打球を左ヒザに当て途中交代。直後の診断で「左膝蓋骨下極骨折」が判明し、試合復帰まで約4週間という見通しが示されていた。それでも故障前まで打率3割5分5厘でリーグトップに君臨していた松本剛は驚異的な回復力を見せ、14日の二軍戦で実戦復帰。この日の一軍戦に備えていた。

 だが、まだ完治していない影響なのだろう。この日は第1打席から持ち前の鋭いスイングは鳴りを潜めた。第3打席では三遊間へゴロを放ったものの、全力疾走ができないせいかあと一歩のところでアウトに。8回一死一塁の第4打席で犠打を決めたが、打率は3割5分2厘に落ちた。

 それでも、新庄監督はなりふり構わず松本剛のタイトル獲りをサポート。その上で今後の争いに向けこう助言を送る。

「まあバカじゃないだろうから、自分で痛みが出る前にパーセンテージを抑えながら走る。(打席での)ポイントは四球を増やすこととバント(犠打)。やっぱり打率を下げたくないから。打ちたい時には打ってもらって、自信がない時にはバントするかもしれない。でも、ここはバントしてほしい、という時はバントしてもらう。本人が一番分かっているからね」

 松本剛に忍び寄るリーグ打率2位のオリックス・吉田正もこの日は3打数無安打で打率3割2分に後退。松本剛には吉報だが、本人は自らのバットでタイトルを手繰り寄せたい気持ちが強い。

「(体は)万全な状態じゃないですけど(一軍に)上げてもらったので。そこは(新庄監督に)感謝したいですし、上げてもらったからには結果を残したいなと思います」と試合後に話した。

 指揮官を筆頭に、チーム全体の援護を受ける松本剛の試練の戦い。果たしてどんな結末を迎えるのか。