西武・森友哉捕手(27)が30日の日本ハム戦(ベルーナ)で通算100号となる6号決勝ソロを右中間スタンドに放り込み、3―1の勝利に貢献。チームは首位に再浮上した。

 1―1の4回に上沢のフォークをとらえた効果的な一発に、森は「完璧でした。ホームラン自体はあまり意識していないんですけど、プロに入って積み重ねてきた100号なのでうれしい」と節目の一発に喜びを語った。

 今季は「右人さし指基節骨骨折」による約1か月半の離脱もあり、打率2割5分1厘、6本塁打、31打点とバットでは低空飛行を続けている。その一方で、本業の捕手でこの試合までスタメン出場した63試合で防御率3・07と投手陣を献身的にリードしている。

 打率2割7分5厘、16本塁打、80打点だった2018年の優勝時は捕手として74試合に出場しながら、そのスタメン防御率は4・54。打率3割2分9厘、23本塁打、105打点でパ・リーグMVPを受賞した19年の連覇時にもスタメン防御率は126試合で4・52と低調。バットでそのマイナス分を埋め合わせていた。

 しかし、森が「バッテリーで勝ったと言える試合を増やしたい」という思いで臨む今季は高橋光、公文、増田をなだめすかしながら1失点にしのいだこの試合がそうであったように、森の精神的な重心は完全に守備側に置かれている。

 辻監督からも「もちろんキャッチャーというポジションはきついと思う。でも、その中でやりがいもあると思うし、それだけの責任を持ってやってくれている。打つ方でも中心選手ですから、こういう働きをしてくれるとうれしい」と全幅の信頼を置かれている。

 リードのミスをバットで取り返してきた前回の連覇時から一転、森は自身3度目のリーグ優勝を、バットではなくリードで奪いに行こうとしている。