思わず悔し涙がこぼれた。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)第10日の15日、3年ぶり19度目出場の海星(長崎)は近江(滋賀)に1―7と3回戦で敗れ、46年ぶりの8強進出はならなかった。

 プロ注目のエース・宮原明弥(3年)が終盤の131球目で力尽きた。6回まで近江打線を粘りの投球で2失点に抑えていたが、7回に入ると味方の失策と内野安打、さらに四球を与えて二死満塁とされ、ここで相手先発の4番・山田陽翔(3年)に痛恨のグランドスラムを被弾。大量リードで勝負を決められ、がっくりと肩を落としベンチに下がった。

 打線も大会屈指の二刀流右腕・山田から2回に7番・牧(3年)が幸先よく先制打を放ったが、得点はこの1点のみ。最後まで追加点は奪えなかった。

 試合後の加藤慶二監督(48)は「非常に悔しいが守り負けかなと思う」と計3失策を重ねた守備のほころびを嘆き、宮原の投球について「もし守備が足を引っ張らなければ、もっと試合の終盤までいい流れでいけたかもしれないと思っている」と唇をかんだ。そして投打で翻弄された山田に関しては「一人に打たれ、一人にやられた。メンタルも強く勝負どころで一番いいボールも投げる。スター性もあって素晴らしい選手」と脱帽した。

 一方の宮原はナインらとともにグラウンド上で号泣。「(山田は)投手としてもバッティングでもすごいと思った」と振り返り、今後の進路は「これから考えたい」と語るにとどめた。