米女子ツアーメジャー第4戦「エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC=パー71)は21日に開幕する。日本勢は渋野日向子(23=サントリー)や畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)ら7人がエントリー。先月の「全米女子プロ選手権」3日目スタート前に体調不良で棄権して以来の一戦となる渋野の戦いぶりが注目される中、不調の長期化も懸念されている。

 今大会は2013年にメジャーへと昇格する前の09年に、宮里藍が米ツアー初勝利を飾った大会としても知られる。今年の戦いにはメジャー2勝目を目指す渋野や、悲願のメジャー初勝利を狙う畑岡のほか、昨年大会で4位と健闘し、今季から米ツアーに本格参戦している古江彩佳(22=富士通)や国内ツアー組の西郷真央(20=島津製作所)、西村優菜(21=スターツ)らが出場する。

 今週から欧州シリーズに突入する中、ファンの視線は渋野の仕上がりに注がれている。今季序盤はメジャー初戦「シェブロン選手権」の4位や「ロッテ選手権」で2位に入ったが、一時帰国して臨んだ国内の一戦を含めて直近6戦で4度の予選落ち。3日目スタート前に棄権した「全米女子プロ」は疲労の様子がはっきりとうかがえた。

 それから1か月近くコンディション面の回復や、ゴルフの調子を戻すことに時間を費やしたとみられる。8月第1週には歴代勝者として臨む「AIG全英女子オープン」が控えており、再び調子を上げていきたいところだが、不調に陥ると長引くプロは少なくない。

 例えば、藍は2007年にセントアンドリューズ・オールドCで行われた「全英女子オープン」最終日、ホテル越えの17番のティーショットで起きた2連続OBをきっかけにスランプへ突入。直後から1試合の棄権をはさんで4試合連続の予選落ちするなど、完全な復調まで1年近く要した。

 それだけに、あるツアー関係者は「できるだけ早く悪い流れを断ち切ってもらいたい。疲労からくるものなら回復すれば調子を戻すのに時間もかからないだろうが、スイング的な要因だとしたら時間がかかる恐れもある」と不安材料を挙げた。

 6月の「全米女子オープン」で予選落ちを喫した時、試合を中継したゴルフネットワークの解説で〝レジェンド〟岡本綾子は「どうやって修復していくのか、何をすべきなのか明確な問題はあるのだろうけど、問題を解くカギを見つけていない感じがしますね」と指摘していた。

 果たして渋野は〝カギ〟を発見できたのか。好不調の波が激しいタイプとはいえ、メジャー第4戦は今後を占う一戦と位置づけてもよさそうだ。