頂上レースで全力を出し切った。陸上の世界選手権2日目(16日=日本時間17日、米オレゴン州ユージン)、男子100メートル決勝はサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)が10秒06(向かい風・0・1メートル)で7位。2017年大会の200メートル(7位)以来となる入賞を果たした。

〝世界最速〟に挑んだサニブラウンは悔しさを交えつつも充実の表情だった。「ちょっと準決勝で使い切った感じがあって。体の動きはよかったけど、最後はつめが甘かったですね」。1時間50分前の準決勝では10秒05で1組3着に入り、タイムで拾われてファイナルに残った。

 同選手権で日本勢初、国際大会では1932年ロサンゼルス五輪の〝暁の超特急〟吉岡隆徳以来90年ぶりの快挙。海外の猛者に立ち向かったサニブラウンは「準決勝より全然緊張していなくて、思ったより冷静」だったと振り返る。

 昨年はヘルニアの症状に悩まされ、100メートルは東京五輪の代表権を逃し、200メートルは切符をつかむも予選敗退。今季は勝負強さを取り戻した一方、世界トップとの実力差も改めて感じた。

 この日は9秒86で優勝したカーリーにブレーシー、ブロメルが続いて米国勢が表彰台を独占。「やっぱり強いなというのは身に染みて感じますし、自分自身まだまだこれからなので。トップに立てるような選手になれるように、これからもっと練習して(上位3人の)アメリカを崩していけたら」と力を込める。

 日本短距離のエースは「また来年(世界選手権が)あるので、そこでリベンジしてメダルを取りたい」と、さらに進化を誓った。