阪神のプロ10年目・北條史也内野手(27)が15日、プロ初の一塁でのスタメン起用に〝バット〟で応えた。

 この日の中日戦(甲子園)で今季6試合目の先発に起用されたが、ポジションは5試合守った三塁ではなく「初めてですね」というプロ初の一塁手。「何かしらやってやろうと思っていました」と気合十分で臨んだ一戦で、価値ある仕事をやってのけた。

 1点を追う2回一死二塁。7番打者で臨んだこの日の初打席だった。中日の先発・上田の内角高め140キロ直球に反応した一撃は、起死回生の今季1号逆転2ランだ。ここで得たリードを先発・青柳以下4投手の継投で死守。2020年7月21日以来となる甲子園でのアーチが、値千金の一撃となった。

 お立ち台では「打った自分が一番ビックリしている」と振り返った北條。矢野燿大監督(53)は「残りの試合でもジョー(北條)のバットやプレーで勝たせてくれる試合もあると思う」と采配的中に満足げだ。

 打球を直接処理することはなかったが、一塁手としてフル出場。「ファーストはファーストで結構、疲れますね(笑)」と振り返ったが、16年には遊撃を中心に122試合出場した元レギュラー格。本拠地であらためて存在感をアピールした格好だ。

 コロナ関連の事案で離脱中の主砲・大山や助っ人・マルテなど、相次いで「一塁手」が離脱していた負の流れを、出場機会に飢えていた27歳が見事に止めてみせた。