女子プロレス「スターダム」のオーナーであるブシロードの木谷高明社長(62)が、話題騒然の「IWGP女子王座」について釈明した。

 先日の戦略発表会で新日本プロレスとスターダムが世界市場に打って出るタイトルとして創設し、11月20日に東京・有明アリーナで開催される両団体の合同興行で初代王者決定戦を行うことが発表された。

 ところが「IWGP」の名が入った女子王座に対する反響は大きく、木谷社長が自身のツイッターで「もう少し丁寧な説明をするべきだったと反省します」と謝罪する事態になった。

 30日のスターダム大田区大会を訪れた木谷社長は「改めて『IWGP』という4文字の歴史、伝統と、お客さまの思い入れを思い知りました」とした上で「繰り返しになりますが、趣旨、運用方法、管理体制についての丁寧な説明を、スターダムだけでなく、新日本プロレスおよびIWGP実行委員会の人たちも立ち合いのもとで行うべきだったなと。そこは反省しています」と語った。

 スターダムの管轄王座では、すでに朱里が持つワールド王座と上谷沙弥が保持するワンダー王座をはじめ、世界をターゲットにしたSWA世界王座(現王者は岩谷麻優)などがある。ファンの間では、IWGP女子王座の位置づけについて疑問の声が上がっている。

 木谷社長は「おっしゃる通りです」とした上で、タイトル戦の開催予定を「スターダムの大会では、年に1回の大ビッグマッチくらいじゃないですか。あとは新日本との合同興行ですが、これも今度やってみないと今後はまだ分からない。あと新日の1・4とか(毎年6月の)大阪DOMINIONがそのタイトルマッチ開催の候補となりますね。そして米国大会とか英国大会とか。年に多くて7~8回、少なければ4回くらいの防衛戦のタイトルじゃないですかね」と説明した。

 そのため「赤(ワールド王座)と白(ワンダー王座)と並び立ってのタイトル戦は、基本はあって1回じゃないですかね。ない可能性もある」という。

 また、同王座新設の意図として「IWGPイコール新日本とすると、新日本にとっては海外戦略の重要な一つの武器という位置づけですね。今の新日本のお客さんは何で?と思うかもしれませんが、スターダムをグループ化した時から言ってるのですが、五輪でも男女半々を目指しています。格闘技なんか女子の試合が普通にあるじゃないですか。いつか新日本の大きな大会で、何で女子の試合が1試合もないの?となる。その時に新日本は時代遅れって言われてしまいますから」と語った。

 最近はファンから「合併するのか?」「新日本女子部をつくっては?」という声も届いているそうだが、木谷社長は「そんなつもりは全くないです」と完全否定。

「それぞれの歴史がありますし、1プラス1が2ではなく1・5くらいになってしまいますよ。スターダムは世界で唯一のスケールを持った女子プロ団体なので、この強みを消すことはあり得ないです。もしかしたら新日本も、世界で唯一の男子だけの団体になるかもしれないですし。でも、多様化したニーズがあるので、お互い補える体制だけはつくっておこうという話です」とした。

 8月中に会見を開き、IWGP女子王座についての詳細を説明する予定だという。木谷社長は「後付けになってしまいますが、戦略発表会の発表は、その会見をやるための発表だったくらいにとらえていただければ私としてはありがたいです。会見をお待ちください」と呼びかけた。