3連投では届かない? 残り18試合で借金6の5位と低迷する巨人がいよいよ守護神・大勢投手(23)のリミッターを解除。原辰徳監督(64)は3連投の解禁を予告し、山崎康(DeNA)、栗林(広島)の新人記録37セーブまであと6に迫っている右腕をフル回転させる。だが、球団内からはさらに「すべてのセーブ機会で大勢を行かせるべき」との仰天プランが飛び出した。セーブの基本条件である「3点以内のリードを守って一死以上を取り、試合を終える」には当てはまらない〝レアセーブ〟もフル活用し、新記録を狙わせろという。

 チームは5日に11日間の広島、関西遠征を終えて帰京。6日からのDeNA戦(東京ドーム)に向け疲労回復に努めた。3位・阪神まで2ゲーム差、最下位・中日まで3ゲーム差とどちらの可能性も十分にある。一戦必勝で浮上を狙う。

 そんななか、チームの明るい話題は新人3位タイとなる31セーブを挙げているドラフト1位ルーキーの大勢だ。これまで右腕は疲労を考慮しチーム方針として3連投はなかった。

 だが勝負の秋を迎え、なりふり構ってはいられない。大勢本人も「3連投とかするためにしっかり準備していきたい」と意欲を見せている。

 若武者の心意気に原監督は「そういう部分を教えていかなきゃダメですよ。(3連投なしを)それが当たり前と思っていたら、小さな囲いの中で野球をやってるってことですよ。やっぱり太平洋に飛び出さなきゃさ」と独特の言い回しで〝解禁〟を明言。桑田投手チーフコーチと相談してゴーサインが出される。

 そんな大勢だが、数字的にはギリギリだ。残り18試合を勝率5割で9勝したとしても、すべてがセーブ機会になるわけではない。さらに同点で登板することも多く、すでに8ホールドとなっている。

 この状況に球団関係者からは「新人記録のためにはセーブがつく機会はすべて大勢に投げさせるべき」との声が上がった。
 セーブがつくのは「(1)勝利チームで最後まで投げる」「(2)勝利投手の権利がない」「(3)一死以上抑える」「(4)リードを守った状態で試合を終える」の4条件を満たしたうえで「リードが3点以内で1イニング以上投げる」状況がもっとも有名だ。

 だが、それ以外にも4条件を満たしたうえで2つの「レアケース」が存在する。それが「A得点差に関係なく3イニングを投げる」「B登板時の状況が2者連続で本塁打を浴びたら同点か逆転となる場面でリードを守る」の2パターンだ。

 Aでいえば、10―0で勝っている7回に登板し、9回まで3イニングを投げきり9点取られても勝てばセーブがつく。実際に巨人では2018年4月25日の中日戦(前橋)で20―2と18点リードの7回先頭から登板した中川が9回に2点を失ったが試合終了まで3回を投げ切り、セーブがついている。

 Bのケースでは例えば5点リードの9回に満塁の状況で登板し、リードのまま抑えればセーブがつく。同じく4点リードで走者2人でも条件を満たす。

 新人記録のためにはすべてのセーブ機会を生かすべきとの意見だが、3イニング登板はケガのリスクも増える。走者を背負った状態からの登板も打たれるリスクはグッと高くなる。

 どちらも〝最終手段〟であることは間違いないが、新人記録のチャンスは生涯一度きり。なりふり構わず狙いに行くのもひとつの手段だが、さあどうなる。