中日OBや球団関係者の間から広島の〝変貌ぶり〟をうらやむ声が出ている。

 中日は10日の広島戦(バンテリン)に2―1で勝利こそしたが、この3連戦では3年ぶりの日本球界復帰を果たした広島・秋山翔吾外野手(34)が躍動。この日は初回一死一、三塁で右邪飛を捕球すると、本塁へダイレクト返球し、タッチアップを狙った三走・阿部を刺すレーザービームを披露した。

 このメジャー級のプレーに中日OBは「すごいものを見せてもらった」と驚嘆しながら「やっぱりいい選手というのは、ちゃんとおカネを出さないと取れない。秋山のような素晴らしい選手がいるチームは今後、勢いに乗ってくるのでは。これまで選手年俸が低いチームは中日か広島かと言われてきたけど、秋山の獲得で広島からはそういうイメージが完全になくなってしまった。中日も勝つためにしっかり大型補強をしてほしい」と話した。

 秋山には古巣・西武、ソフトバンクも手を挙げていたが、結局、広島が出来高払いを含む3年総額5億円(推定)で獲得に成功。しかし、中日は最下位に低迷しながらも、ここまで大型補強に乗り出していないことでOBらはヤキモキしている。

 立浪監督も秋山に対して「いいバッター。非常にいやらしい選手で、長打もあるし、3番打者として適任」とその能力を認めている。

 中日で年俸1億円超の大型補強は2019年のディロン・ジー(1億2000万円)、17年のアレックス・ゲレーロ(1億5000万円)らがいるが、FAでは07年の和田一浩(2億8000万円)までさかのぼる。

 それだけに中日関係者は「広島がうらやましい。このまま補強期間(7月31日)が終わってしまうのは、さびしい限りだよ」とボヤいている。果たして立浪竜は駆け込みで大型補強に乗り出す…のか。