3年ぶり日本球界復帰となった広島・秋山翔吾外野手(34)が8日、中日戦(バンテリン)に「3番・左翼」に先発で今季初出場。いきなり2安打1打点と気を吐いた。
2015年にはNPB記録の216安打を放った好打者が999日ぶりのNPB公式戦で、真骨頂を発揮したのは3回だ。二死一、二塁から中前適時打で復帰後初安打&初打点マークすると、続く6回にも右前打を放って貫禄のマルチ安打。試合後は「結果的に2本出ましたけど、次は勝てるところで、また打ちたい」と振り返り、過去にゴールデン・グラブ賞6度の外野守備でも初日から左翼、中堅をこなし、さっそく広島の新たな〝起爆剤〟となる予感を漂わせた。
〝今後〟に期待を膨らませているのは、赤ヘルのみではない。23年3月にWBCで世界一を目指す栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンも然りだ。金メダルを獲得した東京五輪以降、代表の世代交代が命題でもある栗山ジャパンだが、秋山はそのフィルターを超えた〝特別〟な選手でもある。
侍ジャパン関係者は秋山の代表復帰の可能性について「年齢的なことは関係ない。今後のパフォーマンス次第だけど、いくら若手中心のチーム構成でも、トップチームは国際大会で勝つことが大前提。経験値のあるベテランは絶対に何人かは必要」とし、その候補として秋山は〝資格十分〟という。
秋山は西武時代の12年以降、代表に名を連ね、15年のプレミア12、17年のWBCを経験。世界一となった19年のプレミア12にも選出されたが、直前の強化試合で死球を受け骨折。出場はかなわなかったが、大会中もチームを去ることなく「荷物運びでも、何でも」と帯同を志願するなど、思い入れも人一倍。MLB挑戦のため、東京五輪は戦えなかったが「日の丸戦士」であることに特別な意義を示した秋山の〝志〟を侍関係者は現在でも高く評価している。
MLBでプレーする日本人選手はこれまでも所属先の契約状況など、実力面以外で選考ハードルが存在するケースがあったが「NPBなら、それもない。招集の可能性はこれで、大きくなったともいえるぐらい。本当に楽しみ」と話す侍関係者もいるほど。広島での貢献度次第で、自らも「特別」と位置づける舞台に返り咲く可能性も浮上するだけに、なおさら〝新天地〟はやりがいのある場所となりそうだ。












