ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2022」優勝決定戦(3日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)は、Bブロック1位の清宮海斗(26)がAブロック1位・鈴木秀樹(42)との33分23秒の激闘を制し、優勝した。前身のグローバル・リーグ戦を含めると、2018年大会以来となる4年ぶり2度目の制覇となった。

 静かな立ち上がりだった。グレート・ムタ、グレート―O―カーンの登場で異次元空間に包まれたセミファイナルとは打って変わり、夏のシングル最強を決める舞台は緊張感あふれる攻防が続いた。

 忘れもしない。清宮がGHCヘビー級王者として君臨した2019年5月28日の後楽園大会。6人タッグ戦で対戦した鈴木に恐怖心を感じた。そのイメージが払拭できないまま迎えた今回の一騎打ちだった。

 組み合いと寝技の攻防が15分近く続き、清宮は鈴木のペースから抜け出せない。ならばとダイビングエルボー、ミサイルキックで打開を狙うが、ヘビのように絡みつく偏屈男から逃れられなかった。

 試合後が動いたのは20分過ぎだ。ドロップキックで鈴木を追い込んだ清宮は、場外でのブレーンバスターで追撃。さらに花道をダッシュしてドロップキックを決めた。

 だが、その後も鈴木の猛攻に苦しみ、殴りつけるようなエルボーで大の字となり、雪崩式人間風車、ロイヤルストレッチで追い込まれる。

 それでもこれをロープに逃れると、2発目の人間風車をかわし、カウンターのフランケンシュタイナーで切り返す。さらに猛虎原爆固めから、相手の頭を押さえつけての変型シャイニングウィザードを発射。武藤敬司から継承された〝武藤殺法〟を自分なりにアレンジしたものを2発たたみ込み、勝利を奪った。

 マイクを握った清宮は「N―1、取ったぞ!」と絶叫するや、すぐにGHC王者・拳王を呼び出す。そして「そのベルトに挑戦させろ!」と表明。拳王は無言でベルトを誇示し、王座挑戦が決定的となった。

「大阪に集まってくれた皆さんのことを僕は、ノアは絶対に裏切りません。これからも俺のプロレスを見に来てください。時代をつくります!」と誓った清宮が、再びノアマットの頂点に立つ。