リレー侍がSNSで〝バトンパス〟だ。陸上男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(30=セイコー)が9日、自身のツイッターを更新。世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表選考会を兼ねた日本選手権(大阪・長居)100メートル準決勝で前回王者の多田修平(25=住友電工)が決勝進出を逃したことについて言及した。

 多田は左太もも裏を痛めて5月のセイコーゴールデンGPを欠場。〝ぶっつけ本番〟となった今大会、準決勝3組で6着に終わった。それでもレース後は現状を冷静に受け止め、2年後のパリ五輪に向けて前を向いた。

 一方、昨年10月に右ヒザを手術し、今大会の出場を見送った山縣は多田の記事を引用した上で「2017の時が自分はそうだったな。よくわかる。そんな中でもしっかり走ってキチンとコメント出して偉いなと、、まずはしっかり休んで次に備えてほしい!」(原文まま、以下同)と投稿。5年前に右足首を痛めた影響で世界選手権の切符を逃した自らの姿と重ね、一緒に日の丸を背負った後輩を励ました。

 すると、今度は多田が、山縣のコメントを引用し「ありがとうございます! 山縣さんのお言葉本当に励みになります。また、一緒に走れる日を楽しみにしております」と〝返信〟。さらに「観てたら勝手に盛り上がっちゃって偉そうにコメントしてしまった また宜しく!」(山縣)、「全然嬉しいです! またお願いします!」(多田)と続いた。

 昨年の東京五輪400メートルリレーでは多田が1走、山縣が2走を務めたことからも「コメントのバトンパス成功やね!」「こういう関係、いいね!」「優しすぎる」「泣ける」と、ファンの感動を誘った。日本の短距離界に欠かせない2人の完全復活に期待したい。