米WWE入りが決まっている女子プロレスラー・Sareee(24)が、日本での活動を再開することが分かった。2月にそれまで所属した女子プロレス「ディアナ」を退団。3月に渡米を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期に。契約もあって2月26日を最後に試合ができない状態が続いており、Sareeeの働きかけでWWEが動いた形だ。


 本来ならばすでに渡米し、米国で活躍しているはずだった。しかし新型コロナウイルスの影響で渡米もままならない状況に…。現状についてSareeeは「最後に試合をしたのが2月。それから世界各国でコロナが猛威を振るっています。アメリカでも生活様式が変容して、本来3月に海を渡る予定が延期になり、現在も渡米が困難な状況です」と説明。関係者によると国内でできる契約は全て済んでおり、現在は新型コロナ禍の状況を見つつ、現地の受け入れ態勢が整うのを待っているところだという。

 WWEとの契約もありディアナ退団後からは一切リングに上がっておらず、現在でも試合のない状況が続く。「一時は本当に全プロレスラーが試合をできない状況になりましたけど…。(緊急事態宣言が明けてから)徐々にみなさん試合をするようになっていって、そこで正直焦りはあったし、自分だけ置いていかれているような気持ちになりました」と胸中を告白する。

 そこで動きの取れない状況を打破すべく、WWEに「試合がしたいです」と日本での活動再開を直訴した。その結果、「WWEから渡米までの期間、日本でプロレスをする許可をいただきました」と異例の措置を取りつけた。今後、所属の表記は「フリー」や「WWE」ではなく「WWE Count Down」とすることが濃厚だ。

 戦いの場に制限は設けず「どんな団体でも戦いがあるならば上がらせていただきます。強い相手、ファイティングスピリットを持ってる相手となら誰とでも向き合いたい。プロレスがまたできることをかみ締めて一戦一戦全力でリングに立ちます」とこれを機にオファーを待つという。

 WWEマットでは、中邑真輔(40)がスマックダウンタッグ王座を獲得し、紫雷イオ(30)はNXT女子王座を奪取、アスカ(38)もタイトル戦線で奮闘するなど日本人スーパースターの活躍が続いており「本当にすごいと思います。早く私もそこに入っていきたいです」と目を輝かせる。やがて来るスーパースターたちに並び立つその日まで、Sareeeは母国で刃を研ぎ続ける。