早くもクリアだ。陸上の世界選手権(7月、米オレゴン州)代表選考会を兼ねた日本選手権初日(9日、大阪・長居)、男子100メートル準決勝はサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)が10秒04(追い風0・8メートル)で参加標準記録を突破。10日の決勝で3位以内に入れば代表権を獲得する。
3組で登場したサニブラウンは中盤から抜けると一気に加速。やや余力を残したようにも見えたが、後続を突き放して1着でフィニッシュした。レース後は「(スタートの)反応が遅すぎるかなと。もうちょっと集中しないと」と振り返りつつ、タイムに関しても「まずまずかなと。ここで満足しても何にもならないので、ここから一段階、二段階上げていかないと。いつも練習している選手は9秒台を走っているのでそこに食らいついていかないといけない」と率直な感想を語った。
昨年はヘルニアの症状に悩まされ、東京五輪の100メートル代表を逃し、200メートルは予選敗退に終わった。それでも今年に入って状態は改善し「難なくできているのは幸せ。久しぶりに陸上を楽しんでいるかなという感じです」と話す。
3年前に当時の日本記録となる9秒97をマーク。以前の走りを取り戻したようにも思えるが「昔に戻っちゃいけないので、進んでいかないと(笑い)」と冗談交じりに語ったサニブラウン。決勝に向けては「しっかりやることをやればタイムは出ると思うので全力を出し切ってしっかりいい走りができれば」と、9秒台の〝再現〟にも意欲を見せた。












