ギアを上げてきたキューバの大砲が〝昇格〟だ。ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(35)が、火力不足に悩む打線の起爆剤となる。
先月中旬に一軍昇格し、ここまで「代打の1番手」(藤本監督)として存在感を発揮してきた。だが、現在チームは直近6試合の本塁打がわずか1本。その一発も3日の中日戦で代打・デスパイネが放ったもので、中軸打者の本塁打は先月27日のグラシアルの2号ソロまでさかのぼる。柳田も先月22日以来、アーチを描けていない。
森浩之ヘッドコーチ(57)はDH制の戦いに戻る本拠地6連戦を前に、キューバの大砲に大いなる期待を示した。自ら「今、デスパイネの状態がいいんでね」と切り出すと「やっぱり僕も監督も『デスパイネをどうかDHで使いたい』という考えは持っている。DHのところを(幅広く)使えれば、そこは楽しみ」。
ここまで言わせるのは、キューバ代表では絶対的4番に君臨してきた35歳が、代打で高い集中力と献身性を見せてきたからだ。先月31日の巨人戦の逆転勝利は代打出場して放った右翼フェンス直撃の二塁打が口火となった。ここまで打率3割7分5厘。打つだけじゃなく、ここぞの場面では四球も選べ、巨体を揺らしながらの全力疾走はチームの士気も高める。乗っている時のデスパイネが怖いのは、誰もが知っている。
今季は「6番・DH」で2試合のスタメン出場があるが、チームの現状を踏まえると不動の3番・柳田、4番・グラシアルのすぐ後ろを任せる可能性も十分だ。他のメンバーのコンディションや守備面も含めた戦略的な部分の兼ね合いもあるが、首脳陣に「頭から使いたい」と悩ませる駒の存在は頼もしい。












