中日の溝脇隼人内野手(28)が約2か月ぶりに適時打を放ち、チームを1か月ぶりとなる逆転勝利に導いてヒーローとなった。

 4日のソフトバンク戦(バンテリン)で1ー2で迎えた7回二死一、二塁の好機で三ツ俣の代打で溝脇が登場。2番手・津森から右翼線を破る2点適時三塁を放ち、試合をひっくり返した。

 8回もビシエドの適時二塁打で追加点を奪い、結局、チームは4ー2で勝利。今季ここまで淡泊だった竜打線が粘りを発揮し、逆転勝利を収めたのは5月3日のDeNA戦以来。それだけに立浪監督は「今日も少ないチャンスだったが、溝脇が良いところで最高の長打という形で、一挙に逆転できたのは大きかった」と喜んだ。

 溝脇が打点を挙げたのも5月4日のDeNA戦以来(犠飛)となる1か月ぶりで、適時打となると3月27日の巨人戦以来、2か月以上も前だ。指揮官は「見ている方は送り出した以上、何とか打ってくれという思いでは見ていますけど。そんなに滅多に代打で出ている選手ではないが、あの場面でよく打ってくれたと思います。代打陣にも非常にいい刺激になっている」と目を細めた。

 さらに溝脇は9回無死一塁の守備で遊ゴロを逆シングルでさばいて二塁へ送球し、一走を封殺。打撃だけでなく守備面も含めて指揮官は「最後、ショートゴロを一つアウトにしたのも非常に大きい。長くは続かない選手だけど、ああいう集中したところで今年は本当にいい仕事をしてくれている」と最敬礼する。

 値千金の決勝打を放った溝脇は「何とか食らいついて行けたので良かった。試合を決めるような場面で使ってもらえることが多いので、途中から流れとかを見ながら、徐々にこうなったらこうなるなと、頭で考えながら良いモチベーションにして準備ができている」ときっぱり。

 今季はスタメンよりも代打での起用が多いことも気にしていない。「スタメンでいっぱい出るという気持ちよりは1打席にしっかり勝負していきたい気持ちがある。危機感? 別にそんな危機感は持ってなくて自分の仕事をしっかりやるだけだと思っているので、そこはあまり。今後もしっかりいいところで打てるように頑張りたい」と意気込んでいる。