このままベストの布陣で突き進む。ソフトバンクは2日の巨人との交流戦(東京ドーム)に0―3の完封負け。Gのエース・菅野の〝軟投スタイル〟の前に、藤本博史監督(58)も「コントロールが良すぎた。ほんとにやられました。みんなストライクからボール。アウトコースもインコースも。さすがエース」とお手上げだった。盟主とのカード最終戦こそ完敗を喫したが、終わってみれば2勝1敗の勝ち越し。DH制のないセ本拠地ゲームでの取れ高に指揮官も「御の字」と総括した。

 交流戦9試合を終えて6勝3敗でヤクルトとともに首位に立ち、リーグ順位も1位だ。オーダー固定も目立つようになり、安定した戦いぶりがうかがえる。そんな状況でファームでは、あの大物助っ人のエンジンがかかり始めている。

 藤本監督は巨人戦前「ガルビスも今、二軍で良くなってきている。今日(二軍・中日戦)も2本打って3打点」と、打撃不振でファーム再調整となっているフレディ・ガルビス内野手(32)の近況を自ら明かした。先月末から状態が上向く助っ人を注視していることは間違いない。日本特有の配球などにアジャストし始め、徐々にメジャー109発の輝きを取り戻そうとしている。

「大物助っ人」だけに〝飼い殺し〟が長く続くことは基本的には考えられない。その上で、指揮官はガルビスの早期昇格の可能性が低いことを明かした。まずオーダーが固まりつつある現状と絡めて「変に代えて、そこでブレーキがかかっても嫌。(ガルビスの状態は)うれしい悲鳴っていうかね。でも、今はあんまり動くことはしない方がいいと思っている」と明言。デスパイネ、明石、松田と経験豊富なベテランが頼れる代打として控えるベンチも含め、現有戦力への厚い信頼をのぞかせた形だ。

 ただ、二軍でガルビスが状態を上げていることは現一軍メンバーの危機感をあおり、チーム内競争を高めることは間違いない。優勝を狙える好循環が生まれ始めている。