汚名返上なるか――。巨人のマット・アンドリース投手(32)が31日のソフトバンク戦(東京ドーム)で来日初登板初先発し、6回無失点の好投を披露した。これで新外国人4選手が全員デビュー。昨季の助っ人補強に大失敗した球団にとって、新助っ人がシーズンを通じて機能するかどうかは重大テーマだ。例年にも増して緻密な調査を行ったという成果は現れるのか。
チームは散発5安打の拙攻で1―3の逆転負けを食らい、原辰徳監督(63)は「1点ではやっぱりいけませんね。先発が頑張っていただけにね」と打線に奮起を促した。
その頑張っていた先発がアンドリースだ。降板する6回まで要所を締めて先発の役割を果たした。勝敗こそつかなかったが、上々のデビューを飾り「ホッとしているよ。いい一歩目も踏み出せた」と満足げで、指揮官も「何かファイターのような感じのピッチングだと思いました」と合格点を与えた。
米国に残した夫人の出産に立ち会うため、一時帰国した影響もあって初登板がズレ込んだが、これで同じく先発のシューメーカー、野手のポランコとウォーカーの新助っ人4人が一軍の土俵に上がった。ここから問われるのは球団側の〝眼力〟だ。昨オフは9年ぶりにFA戦線への参入を見送り、若手の底上げに注力。外部からの補強は外国人選手に限定した。それだけに、苦戦続きだった助っ人補強は球団の威信にもかかわる重大テーマだった。
何しろ、昨季の新助っ人は散々な結末。テームズこそプレー中の事故によってシーズン途中での退団となったが、スモークは心神耗弱状態に…。日本政府の水際対策で家族が来日できず、残りの契約を破棄して昨年6月中旬に電撃退団してしまった。さらに、緊急補強したハイネマンも心身ともに異常をきたし、一軍で実働は約2週間での帰国となった。
結局、年間を通じて戦力になった新助っ人はゼロ。この異常事態に原監督が「人数は多かった。(肝心なのは)働いた人がいたかどうか」と〝量より質〟を求めたのも当然だろう。
そうした反省を踏まえて「昨季はとんでもない目に遭ったからね…」と苦笑いした球団スタッフは「同じ失敗は繰り返せない。家族が日本に来られなくても大丈夫かなど『ハングリーさ』を求めてメンタル面の強さも調査した」という。調査段階からより慎重を期した自信の表れか、開幕前に開かれた「激励会」では山口オーナーから「〝外国人に関してはもう失敗はしない〟というようなことを立てて、取り組んでまいりました」との異例の宣言まで飛び出した。
今季はここまで野手2人は打線に欠かせない存在となり、ポランコは打率2割8分1厘、8本塁打、18打点。ウォーカーも同2割9分7厘、9本塁打、25打点の成績だ。シューメーカーも打線の援護に恵まれない中、2勝3敗、防御率3・28とまずまずで、チームで唯一の完封勝利を飾った。残りは87試合。勢ぞろいした新助っ人たちがV奪回のピースとなれるのかは、今後の活躍にかかっている。












