竜の眠れる主砲が復調気配だ。中日のダヤン・ビシエド内野手(33)が7日の阪神戦(バンテリン)に「4番・一塁」で先発出場。初回二死一塁の第1打席で、相手先発・ウィルカーソンの143キロ直球を捉えて中前へ。16打席ぶりの安打となった。これで好機を広げ、直後の5番・阿部の先制タイムリーを呼び込んだ。

 さらに1―1の3回一死一塁の第2打席で121キロカーブを引っ張り、左翼線へ勝ち越し適時二塁打。このまま投手陣が9回まで1点リードを守り抜き、結果、これが決勝打となった。

 実に30打席ぶりの長打が出たビシエドは「すごく悩んでいたけど、ようやく1本久しぶりに出た。自分の思うようなスイングができていなかった。タイミングもうまく取れていないという感覚もあった。少し長いトンネルがあったけど、ようやく去りつつあるかなという感じ」と笑顔をのぞかせた。

 立浪監督から試合前練習で打撃指導を受けてきっかけつかんだ。「自分のやってきたことを思い出させてくれた。体を後ろに残して、グッと力を入れないでリラックスしながら。試合では自分の(打撃フォームの)ことは分からないし、やっているつもりでもできていない。監督からは上からではなく、同じ土俵に立って言われるし、自分も意見を言えるようにしてもらえている」と感謝する。

 立浪監督は「(体が)前に行ってしまってボールとの距離が取れないので、少し呼び込む間を作ろうということでやっている。今日の1本目のセンター前のようにあのくらいの形で打てれば、上がってくるかなと思いますね」と上昇気配を感じ取っている。

 その上で「彼は非常に素直な性格に見える。まだ、これから日本で活躍しないといけないし、年齢とともに多少スイングも衰えてくるが、説得しながらですね。何よりも試合で結果が出ることが、打席の中でも余裕が出てきて変わってくる。すぐに完全な形にならなくても、根気強くという話はしている」と主砲の完全復調を心待ちにしている。