フィギュア大国ロシアのスケーターたちが深刻な問題を抱えていると、同国メディア「スポーツ・エクスプレス」が伝えている。

 ロシアがウクライナに侵攻した制裁として、国際スケート連盟(ISU)は同国スケーターに対して主催する国際大会への出場を禁止したが、その影響で例年世界各国で開催されるアイスショーに参加していたロシア勢にオファーは届いていないという。同メディアは「スケーターの大多数は競技よりもショーで多くのお金を稼いでいる。彼らにとってはシーズンで最も重要なのは(オフとなる)4月から6月の時期だ。しかし今ではロシアのスケーター、またはショーの主催者は乗り越えられない大きな障害を抱えている」と報じた。

 2年前には平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワが来日し、セラームーンのコスチュームでアイスショーに参加し、大きな話題となった。同メディアは「日本では12都市でトップイベントが開催され、1回の出演で最高は1万ドル(約130万円)。このツアーなしでアスリートがどれだけ失ったか計算するのは簡単だ」と指摘した。

 今季も北米や日本でのアイスショーに、欧州チャンピオンのカミラ・ワリエワらロシア勢が出場する可能性があったとし、イタリアでも北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・トルソワや金メダルのアンナ・シェルバコワの参加予定のイベントが2023年1月に延期されたという。エフゲニー・プルシェンコ氏も世界各地で予定していたショーがキャンセルになったとSNSで公表した。

 現状ではロシア国内のショーは増えているものの、実入りは海外イベントの方が圧倒的なだけに、アスリートの懐事情にも深刻な影響が出ているようだ。