国際スケート連盟(ISU)がロシアとベラルーシの〝完全追放〟を決定したことを受けて、ロシアの〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏が不気味な反応を見せた。

 ISUは25日、ウクライナ侵攻に対する制裁としてこれまで行ってきたロシアとベラルーシの選手の国際大会への出場禁止に加えて、グランプリ(GP)シリーズの開催権はく奪、そして理事の追放を発表。期限は設けず無期限追放の厳罰を下した。

 これに対してロシアのフィギュアスケート界ではタチアナ・タラソワ氏を始め猛反発を見せているが、これまでISUを非難してきたプルシェンコ氏は意外にも批判の言葉を発さず、努めて冷静に言及した。

 ロシアメディア「スポーツエクスプレス」に対して「私は長い間、そのような決定に対する準備をしてきた」とISUに厳罰を想定内と強調。そして「今、我々は国際大会を主催できるという幻想を抱くべきではない。この決定を待っていたというべきだろう。(新たな)大会を主催する必要がある。私はそう願っている。すべてがすぐに変わるだろう」と語った。

 プルシェンコ氏は以前からロシア政府の要人とコンタクトを取って、独自の国際大会の創設を計画していると現地で盛んに報じられてきた。今回のISUによるロシア勢の完全追放処分を受けて、いよいよ水面下で進めてきたプランを実行に移すと決断したのかもしれない。