「令和の怪物」ことロッテ・佐々木朗希投手(20)が、24日のオリックス戦(京セラ)で白井一行球審(44)とトラブルになった件について、専門家はどう見ているのか。「日本ハラスメント協会」の村嵜要代表理事が本紙の取材に自身の見解を明かした。トラブル回避のためには、どんな対応が正解だったのか――。

 ――問題となった場面はご覧になりましたか

 村嵜氏 ツイッターで映像を見ました。

 ――村嵜さんから見てこれはパワハラ、もしくはそれ以外のなにがしかのハラスメントにあたるのでしょうか

 村嵜氏 結論から言えば「あたる」です。理由としては、映像を見た限り(白井球審が)にらんでいるようにも見えましたし、態度でも圧をかけているのが第三者からも分かりました。

 ――ファンからは「恫喝ではないか」との声も出ていますが

 村嵜氏 詰め寄られた佐々木選手からしたら、その後のピッチングにも影響が出かねないと思います。大勢の観客が見ている球場で…というのもポイントですね。一般企業にたとえるならば、他の社員が見ている目の前で叱責される、という状況に置き換えられると思います。

 ――パワハラの要件を満たしていますね

 村嵜氏 一回の出来事だとしても選手に与える影響力は大きいと考えられます。

 ――ファンから「パワハラではないか」という声が出ていることに対してはどうお考えでしょう

 村嵜氏 私もツイッターなどのコメントは見ましたが、パワハラに詳しい方が増えたなという印象。敏感な方が増えた、イコールそういうことがあってはならないという意識が高まっているのだと感じます。

 ――そのような意識が社会全体で形成されているなかでの行為だったわけですが

 村嵜氏 白井球審は44歳ですね。実は、45歳から55歳というのはパワハラ加害者に多い年代なんです。

 ――パワハラに疎い世代ということでしょうか

 村嵜氏 昭和ながらの精神論とでも言いましょうか。一般企業で言えば部長職などが多い年齢でもありますからね。研修などを行い、意識のアップデートを行っていくことが必要だと考えます。

 ――では、白井球審はどのようにすれば良かったとお考えですか

 村嵜氏 選手に影響を与えないようなタイミングであれば良かったと思います。マウンドから降りてベンチに戻る際とかですね。どうしてもその場で伝える必要があったのなら、自分が詰め寄るのではなく、呼び寄せてやんわりと注意を行うほうが良かったと思います。

 ――伝えるタイミングも大事なんですね

 村嵜氏 あとは、表情や態度ですね。マウンド上で詰め寄るという行為は威圧感を与えます。表情や態度をもっと意識すれば、印象も違ってきたのではないでしょうか。