テニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」がロシアとベラルーシの選手の出場禁止を決定したことに対し、男子世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が再び猛批判を展開した。

 ジョコビッチはウィンブルドンとの対立姿勢を鮮明にしており、ロシアとベラルーシの選手の除外が発表された際には「決定はクレイジーだ」などと激しい言葉で主催者を非難した。

 ジョコビッチは23日に行われたセルビア・オープン準決勝でハチャノフに勝利した後、再びウィンブルドンを〝口撃〟した。

 セルビア紙「ブリック」によると、ジョコビッチは「テニス選手だけでなく(その他のスポーツの)選手を出場停止にする必要はない。そうした決定が戦争にどのように影響するかは分からないはずだ。テニス界には差別の禁止に関する規則がある。ウィンブルドンはそれに違反しており、だからATP(男子プロテニス協会)は声を上げたのだ」と怒りの声を上げた。

 ジョコビッチは再び自身の戦争体験を持ち出して「私は制裁の中で育った。悪いイメージがつくり出され、世界が人々を本来と異なるものととらえ、それをどのように感じるかを知っている。多くのセルビア人がそうであったように、私はその犠牲者だった。私は子ども時代に戦時下で育った。親しい人を失うことがどんなことか知っている。そのためにまだ苦しんでいる人もいる」と戦争とともに、それに伴う差別にも断固反対するとの主張を展開した。

 ウィンブルドンへの非難を強めるジョコビッチ。ロシアの要人からはボイコットの可能性も指摘されており、王者の今後の動向に注目が集まる。