6月に英国で開催されるテニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」の主催者がロシア選手の出場を禁止する方針が明らかになったことを受けて、ロシア側が猛反発している。

 米メディア「スポルティコ」など欧米各国のメディアが、ウクライナ侵攻に対する制裁としてウィンブルドン主催者がロシア勢の排除を決定したと報道。この決断に、ロシア側からさっそく反発の声が相次いでいる。

 ロシアメディア「チャンピオナット」は、ロシアの有力指導者であるウラジミール・カメルゾン氏の見解を報道。重鎮は「トップ10の選手たちは絶対にこれとは違う意思の人たちがいる。理論的には、この決定に対してウィンブルドンをボイコットする可能性がある」。選手レベルではロシア人の排除に否定的な見方が多く、トップランカーたちがウィンブルドンの決定に抗議して大会をボイコットするという仰天の主張だ。

 さらに「ジョコビッチが彼らを団結させ、この決定を後押しするだろう。彼は今、ナンバーワンのヒーローなんだ。ノバクがやってくれれば完ぺきだ!」と長年王者として君臨しているジョコビッチがボイコットを主導すると指摘。ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン接種を巡って4大大会の主催者と対立してきており遺恨がある。さらにセルビア国民は親露派が多く、ジョコビッチもロシア寄りとみられているため、ロシア側は味方してくれると踏んでいるのだ。

「RT」など他のロシアメディアもカメルゾン氏のコメントを続々と伝え「(選手)全員がウィンブルドンをボイコットする可能性がある」と報じた。

 ロシア側の主張どおり、選手たちはウィンブルドンに対して抗議行動に打って出るのか。事態は風雲急を告げている。