メジャーで27歳の日本人同級生コンビが10日(日本時間11日)に躍動した。カブスの鈴木誠也外野手(27)は本拠地でのブルワーズ戦に「5番・右翼」で出場し、初回に中堅左へ移籍1号となる3ランを叩き込んだ。一方、エンゼルスの大谷翔平投手(27)は本拠地でのアストロズ戦に「1番・DH」で出場し、3回に自己最速119.1マイル(約192キロ)のロケット二塁打をマーク。8回に左翼ポール際へライナーを放ったが届かず、今季初アーチはお預けだった。

 待望の初アーチが飛び出したのは初回だった。3戦目で5番に昇格した鈴木は二死一、二塁で大声援を背に打席に入った。マウンドは相手先発の右腕ペラルタ。カウント3―1から真ん中高めの81・2マイル(約131キロ)のスライダーを渾身のフルスイング。角度27度で高々と青空に打ち出した打球はそのまま左中間席中段に飛び込んだ。

 打球速度111マイル(約179キロ)、飛距離412フィート(約126メートル)の完璧な一発だった。移籍10打席目の本塁打に鈴木は表情を変えずにダイヤモンドを1周。三塁コーチが手を合わせてお辞儀すると同じポーズで応えた。3万2858人の観衆はスタンディングオベーションで祝福した。
 失投に近い甘いボールを見逃さずに一振りで仕留める。まさにクリーンアップの仕事だ。これで開幕から3試合連続安打で2試合連続打点を記録。

 3回二死無走者は四球。6回一死無走者は2番手の左腕スーターの初球直球を打って遊ゴロ。8回一死無走者は5番手の右腕ウィリアムズと対戦。3球全て見送って三振に倒れた。チームは4―5で逆転負け。開幕3連勝を逃した。

 開幕カード3試合を終えて8打数3安打、打率3割7分5厘、1本塁打、6打点。4四球を選んでいる。出塁率5割3分8厘、長打率7割5分、OPS(出塁率+長打率)は驚異の1・288だ。

 前日は犠飛に適時打、この日は一発と期待通りの活躍。とくにボールを見極めての4四球は評価が高いだろう。スタートダッシュに成功した鈴木だが、満足していない。本領発揮はこれからだ。