フィギュアスケート界で選手のドーピング違反時にコーチも資格停止とするよう求める声が上がっていることに、ロシアの名指導者として知られるタチアナ・タラソワ氏が猛反発した。

 北京五輪でフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)にドーピング陽性が発覚して大騒動に発展するなど、近年のスポーツ界はドーピング問題が深刻化している。

 そうした事態を受けてフィンランドの弁護士でスポーツ界に精通するラウリ・タラスティー氏が「未成年のアスリートにドーピング違反が判明した場合、世界反ドーピング機関(WADA)がコーチの資格を一時停止すべきである」と提案し、議論を巻き起こしている。

 しかし、この主張にタラソワ氏が猛反論を展開した。

「子供たちが自分でドーピングをして、コーチがそれとは何の関係もなかったとしたら? その時はどうなるの? それが正しいかどうかも分からないのに。なぜすべてをコーチの責任にしたいのか理解できません」と指導者が厳罰を受けることに真っ向から反対した。

 そして「もちろん、コーチのいないアスリートはドーピング薬を飲まない。ただ、トゥトベリーゼとワリエワの件とは何の関係もない」とワリエワの問題を受けて指導者の責任を追及しようとしている世論に反発した。

 タラソワ氏は指導者に対する厳罰化の動きに納得がいかないようだ。