若き力が躍動した。巨人が31日のヤクルト戦(神宮)に6―3で勝利し、3連勝。高卒2年目右腕・堀田賢慎投手(20)がプロ初登板初先発すると、6回78球を投げて5安打無失点と好投し、見事に初勝利を挙げた。

 念願のスタートラインに立った。2019年のドラフト1位右腕は、入団間もない翌年4月にトミー・ジョン手術を受け、同年12月に育成選手契約へスライド。その後は長いリハビリを過ごすと、一軍スタートとなった今年の春季キャンプでは猛アピールに成功して支配下復帰。オープン戦では3試合(2先発)を投げて防御率0・00の結果を残し、開幕ローテの座を勝ち取った。

 緊張した表情を浮かべながら初陣に臨んだ堀田だったが、この日もオープン戦で見せた〝実力〟をいかんなく発揮。初回、先頭打者の塩見に安打を許したが、後続の青木を併殺打、山田を内野ゴロに打ち取ると、その後も3回まで打者3人で終わらせる安定感を見せた。

 4回には青木、山田と2者連続四球を与えて最初のピンチを招くも、主砲・村上を併殺打に打ち取って危機を脱出。6回にも代打・濱田と塩見の連打などから二死一、三塁と一発で同点の場面を迎えたが、山田から131キロのチェンジアップで空振り三振を奪い、見事にスコアボードに「0」を並べた。

 緊張感たっぷりのデビュー戦で最高の結果を残した堀田は「投げる前やイニング間、点をとってもらった後の回とかはすごく緊張したんですが、いい緊張感で投げられたかなと思います」と充実の表情。原監督も「今日はツキもあったように見えるし、非常に粘り強く放ったというところがね、非常に勝ちに結びついたかな」と評価した。

 指揮官はさらに「まだまだ彼の場合は20年くらい現役が続くだろうから、かなり厳しい今日(こんにち)まで来たっていうのはね、ステップ材料にしてもらいたいね」と期待。一度は大きな苦しみを味わった若き右腕は、逆境を乗り越えた経験を糧に、今後もさらなる飛躍を遂げていくはずだ。