中日・立浪和義監督(52)が27日の巨人との開幕3戦目で監督就任後初勝利を飾り、待望のウイニングボールを手にした。そんな指揮官の恩師・元PL学園監督で甲子園春夏6回の優勝、春夏通算58勝を誇る中村順司氏(75)がインタビューに応じた。現役引退後、12年を経てようやく念願の中日監督就任を果たした教え子の監督初勝利を祝福するとともに、エールを送った。

 ――教え子だった立浪監督が開幕戦3戦目で待望の初勝利

 中村順司氏 立浪監督、初勝利おめでとう! 試合はテレビで見ていました。終盤4点差を追いかける苦しい展開で3連敗の可能性もあった中、若い選手たちの踏ん張りもあって見事な逆転勝利でしたね。

 ――立浪采配の印象は

 中村氏 監督、コーチ、選手、スタッフが一丸になっているように見える。選手たちにはヘラヘラ笑うなと伝えているようだし、ベンチが勝利へ向けてとてもいい雰囲気になっているのでは。

 ――立浪監督は2009年に現役引退して以来、13年ぶりに中日復帰

 中村氏 この12年間は長かったが、我がことのようにうれしい。

 ――1998年にPL学園の監督を退任後、母校の名商大の監督、総監督を2018年まで務める間、ずっと立浪監督誕生を心待ちにしていた

 中村氏 私も名古屋で20年間住みましたからね。私よりも地元ファンの方たちの「ミスタードラゴンズの立浪に監督になってほしい」という声はすごく耳に入ってきました。まさに待ちに待った中日・立浪監督が誕生してキャンプも盛り上がっていましたし、私も期待しています。

 ――評論家時代に立浪監督が苦悩を漏らしたり、相談されたことは

 中村氏 私にそんな弱音や泣き言を言うことはなかった。私も立浪監督も飲めないし、食事に行くというよりも大学で練習している時に片岡(篤史二軍監督)と一緒に何度か顔を出してくれて話すことはあった。

 ――立浪監督は中日のユニホームに再び袖を通す夢をついにかなえた

 中村氏 これまで他チームから入閣の誘いはあったと思うが、中日に入団して1年目からレギュラーとして星野(仙一)さんに育ててもらい、ミスタードラゴンズと呼ばれるまでの選手になった。いつか恩返しがしたい一心で、中日ドラゴンズへの愛情は相当なもの。私も(PL学園監督退任後)他校さんからお誘いがなかったわけではないが、すべて断ってきました。PL学園で終わりたいと。その気持ちは同じだと思います。

 ――立浪監督は評論家時代の時から準備は怠らなかった

 中村氏 そうですね。テレビで解説をしている時でも中日ドラゴンズの選手の動きを把握してきていた。

 ――監督就任の報告は

 中村氏 ありました。ドラフト会議が終わった2、3日後に「遅くなりましたが、球団から監督就任のお話がありました」と連絡をもらいました。片岡からもあった。何年たってもそういう礼節や律儀なところは何も変わっていないです。

 ――今後、立浪監督に求めることは

 中村氏 これまでアマチュアでやってきて、プロの世界を知らない私が口を出すことは何もありません。今のまま、立浪監督が思うままやってくれればそれでいいと思います。コーチも選手もみんな一つになっていい雰囲気の中でやれていると思うので、これからが楽しみですね。