現在、東スポWeb上では、奇跡のファイティング・オペラの軌跡を検証する連載「ハッスルとは何だったのか」が掲載されていますので、ぜひご一読ください。
さて、ハッスルに欠かせない存在だったのが地方大会のオープニングを飾った「ご当地モンスター」だ。実力はそれほど大したことがなく、記事にはほとんどならなかったものの、日本全国のご当地ファンを沸かせた。
主なところでは赤リンゴ&青リンゴ(青森)、仙台市・ロー(仙台)、長州イカ(青森)、ひつま武士(名古屋)、うな獣(浜松)など…。いずれもチープ感がたまらなかった。中でもあまりに異様なキャラと存在感で人気を誇ったのが“浪速のモーツァルト”ことキダ・タロー先生の化身であるKIDATA・ローだ。
2005年7月15日「ハッスル11」(大阪)では何とキダ先生とともに花道を登場。指揮者のスーツに赤いベスト、サングラス、手には指揮棒と、急造感満載でご本尊をコピーしたものの、出来の悪い派手なカカシにしか見えなかった。
マエストロ・アイン&ツバイと組んでハッスル仮面軍団と対戦するや、その名の通りに得意技ローキックを放つ。キダ先生はマイクを握ると「彼は私の友人です。(ローキックの際は)ロー、ロー、KIDATA・ロー!と応援お願いします!」と巨匠自ら“作曲”したコールを観客に促したのだ。ローキックのたびに妙な掛け声が飛ぶ異様な空間となり、試合はイエロー仮面がツバイをフォールして終わったが、軽快なメロディーでご本尊と花道を引き揚げた。試合中に時々かつらが落ちたのはご愛嬌だった。
この一戦で人気を得たKIDATA・ローは毎年、大阪のビッグマッチに出場。翌年から「KIDATA・ロー2006」「2007」と3年連続で出場、何と09年1月29日後楽園では東京初進出も果たすもKG(現在のスターダム・朱里)に回転十字固めで敗れている。4度も登場したご当地モンスターは初。実力はさておいて、見た人は永遠に忘れられない強烈なインパクトがあった。…しかしこれをマスクマンと呼んでいいのだろうか?












