ヒゲなしでも「マスター」の円熟味は増すばかりだ。中日の7年目・阿部寿樹内野手(32)が存在感を発揮している。
4日現在、オープン戦で4試合に出場し、12打数6安打で打率5割、1本塁打、3打点と好調をキープ。一昨年まで二塁レギュラーだったが、昨季は66試合で打率2割9厘、5本塁打、16打点と不振に苦しんだ。
今季は立浪監督の方針で石川昂を三塁に。高橋周が二塁にコンバートされた。そのため外野に回った阿部はドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22=駒大)らと左翼レギュラーの座を争っている。
しかし、この状況こそが立浪監督の狙いだという。チーム関係者は「現時点で立浪監督は左翼は鵜飼の方を買っているが、新人だし1年を通して出続けるのは厳しいかもしれない。その時は阿部が代わりを務めればいいし、(高橋)周平が不振に陥っても二塁が本職なので問題ない。主砲のビシエドが疲れて休養させたいときは一塁も守れる。阿部をこういう使い方ができれば、そこまで戦力ダウンせずに戦えるのは大きい」と力説する。
別の関係者も「今のマスターは内野だけでなく、外野もそつなく守れてチームになくてはならない貴重な存在。逆に今季、マスターがいないとなると困るよね」とマルチプレーヤーとして全幅の信頼を寄せている。
今季11年ぶりのリーグ優勝を目指す立浪竜にとってマスターの役割は大きなものとなりそうだ。












