新日本プロレス「旗揚げ記念日大会」(1日、東京・日本武道館)で、IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が団体の顔として躍動した。豪華OB陣が集結した50周年記念セレモニーでは、選手を代表してストロングスタイルの継承を約束。さらにメインの記念試合でも棚橋弘至(45)、藤波辰爾(68)とのトリオで勝利を収め、来場がかなわなかった団体創始者・アントニオ猪木氏(79)に改めて熱いメッセージを送った。

 メモリアルイヤーの「主役」が、千両役者ぶりを発揮した。大会前のセレモニーには団体の歴史をつくってきたOBが集結。そうそうたるメンバーを前に現役選手を代表してリングに上がったオカダは「実は、めちゃくちゃ緊張してます」と普段とは違った表情をのぞかせた。

 それでも「50周年を背負うと言っておりましたが、こんなにも大先輩の前でお話をするとはとても緊張しておりますけど、やっぱり新日本プロレス、先輩たちがいたからこそ50周年こうやってやってくることができました。僕たちは変わらずストロングスタイルで、闘魂を背負って、真のプロレスに励んでいきたいと思いますので、これからもご声援よろしくお願いします」と堂々とOBとファンに向かって所信表明した。

 さらにメインのリングでは棚橋、藤波と組んで鈴木みのる、ザック・セイバーJr.、藤原喜明組と対戦。入場時には棚橋とロープ上げて藤波を迎え入れ、レジェンドへの敬意を示した。

 オカダはみのると藤原の一本足頭突き連発を浴びると、ワキ固めで捕獲され窮地に陥った。さらにみのるのスリーパーに捕らえられたが、ここで藤波がドラゴンスリーパーで救出。さらに棚橋もみのるにスリングブレイドを決めて形勢を逆転させる。好アシストを受けたオカダはレインメーカーでみのるを沈め、メモリアルマッチで勝ち名乗りを上げた。

 団体の顔、そして王者としての存在感を発揮し「新日本プロレスの重さを改めて感じることができました。僕も『背負う、背負う』言っていたけど、それなりの覚悟がないと背負えないと分かったので。まだまだ新日本プロレス50周年背負って、プロレス界を盛り上げていきます」と決意を新たにした。

 一方で、熱望し続けている猪木氏の来場はまだ実現していない。オカダは「猪木さんが踏み出したその一足というのは、この新日本プロレスにつながっていると思います。どんなに迷っても、いろいろなものと戦ってもこの新日本プロレスにつながって、最終的にはここに、このリングに戻ってくると思います」ときっぱり。最後は猪木氏へのエールとして藤波に「1、2、3、ダーッ!」の音頭を呼びかけ、大会を締めくくった。

 大団円の記念大会もまだまだ通過点にすぎない。病と闘う創始者との対面を夢見て、レインメーカーの戦いは続く。