〝魅惑の入り口〟がプロへの道につながった。広島のドラフト3位ルーキーの中村健人外野手(24=トヨタ自動車)のことだ。183センチ、90キロの恵まれた体格は意外な動機が原点だったという。
ポスト鈴木誠也の呼び声高い大砲候補だが、中京大中京高時代には「細身だった」。マッチョ化の本格スタートは慶応大2年生の時。同級生で現楽天の津留崎に誘われてトレーニングを始めた。最初の目的は「サマーボディーをつくろう」。もともとウエートトレは熱心に行っていたが、チームのメニューにプラスして筋肉をつけていった。
モテるための〝かっこいい体づくり〟が出発点で「最初はただ、体を大きくしようと『見せ筋(見せるための筋肉)』から入った」そうだが「ウエートに明け暮れた時があって、筋肉、骨格筋も大きくなり、体も変わってプレースタイルも変わった」。
トレーニングだけでなく食事面でも自ら勉強してカロリー計算するなど「脂質をいかに抑えてたんぱく質いかに増やすかっていうのを(考えた)って感じですね。ただ太っちゃいけないなと」と当時を振り返る。
高校時代は70キロ台だった体重が大学4年生で85~86キロと10キロほどの増量に成功した。「あとから聞いたらけっこう関節が緩いほうで。筋肉、骨格筋が大きくなったほうが安定性につながって、それが技術力の向上したみたいです」
初の対外試合となった16日のDeNAとの練習試合では今季の〝チーム1号〟を放ってアピールした。「ほんとに自分の場合は(筋力アップに比例して)野球がうまくなったので、どっぷり漬かり込んでウエートトレーニングの質とか考えるようになった」。大学、社会人で〝見せ筋〟を〝使える筋肉〟に変化させてきた中村健が外野の一角をつかみ取ろうとしている。












