ソフトバンクの甲斐拓也捕手(29)が、実戦スタートとともにバットで存在感を発揮している。7、8日のシート打撃で快音を連発。藤本監督も主力ながら目に留まった選手として挙げて「いい形でバッティングできている」と目を細めている。
そんな中、自ら飛躍のきっかけをつかんだ甲斐の貪欲な姿勢に「素晴らしいことだと思う」と感心する声が出ている。今回、甲斐の打撃改革にひと肌脱いでいるのが、城島健司会長付特別アドバイザーだ。今キャンプは付きっ切りで打撃指導を担当しており、第2クールに至っては連日アーリーワークからマンツーマンで打撃練習を行った。城島氏の宮崎滞在は10日まで。指導は日に日に熱を帯びてきている。
もっとも、城島アドバイザーはフロント側の立場だ。本人も冗談交じりに「契約にはない役柄です。拓也が(目標の打率)2割7分を打ったら給料を上げてもらおうと思ってます」と話すところで、これまでは技術指導をしない方針を徹底していた。にもかかわらず、今回の“ジョー打撃講座”が実現した直接的な理由は、甲斐の熱意が実ったからに他ならない。
甲斐は「去年の段階で『付きっ切りでお願いします』と言っていた。教えてくださいという話をしていた」と経緯を説明。「まだまだな部分も多い」と謙遜しながらも「打撃練習もジョーさん(城島アドバイザー)が見てくれて、悪いところは悪いと教えてくれたりもするので分かりやすい。これまでの感じだったらできなかったものができている」と感謝を口にした。
今季、藤本監督が掲げるテーマはコミュニケーション。指揮官自身、選手に希望や悩みがあれば、いつでもウエルカムの方針を打ち出している。何よりも王球団会長が「ドンドン来てほしい」と選手主体の“質問攻勢”を遠慮無用で待望する姿勢を貫いている。憧れの城島アドバイザーからの打撃指導を受けることに成功した甲斐が最高のお手本と言えそうだ。












