男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が〝告発〟の決意を固めた。新型コロナウイルスのワクチン未接種などを理由に4大大会となる全豪オープンの開催地オーストラリアから国外退去となった騒動について「詳しく説明する」と宣言。ジョコビッチの告白次第ではオーストラリアとセルビアの国際問題に発展する可能性も出てきそうだ。
スペイン紙「マルカ」など欧州各メディアによると、ジョコビッチが3日にセルビアのアレクサンドル・ブチッチ大統領と会談したという。スター選手は国外追放となり出場できなかった全豪オープンについて「不幸な出来事があった」ためタイトルを維持できなかったと説明。その上で「セルビア大統領やすべての政府機関が多大な支援をしてくれたことに大きな感謝を感じている。そのことを知ってほしかったので会いに来ました」と、切り出した。
ジョコビッチは、全豪オープン4連覇に向けてオーストラリア入りするも、新型コロナのワクチン未接種などを理由に入国を拒否されると、異議を申し立てて法廷闘争に突入。最終的に裁判所の命令で大会の開幕前にセルビアに強制送還されることになったが、この間、母国政府がオーストラリア政府に働きかけを行うなど〝後方支援〟をしれくれたことに謝意を述べた。
その上でジョコビッチは「私は一人で拘束されて多くの問題に直面したが、孤独を感じることはなかった。家族、親しい友人、セルビアの国民全体など多くの人たちから支援を受け、私の感謝の気持ちは日に日に強くなっている。このつながりは永遠に続くことを知っている」とし「その出来事について私は公の場で話をしていない。しばらく待ってほしい。7~10日以内に、そこで起きたことのすべてについて詳しく説明する」と、世界中を揺るがした騒動について告白するという。
ジョコビッチは入国当初、到着したメルボルン空港で長時間に足留めされたことをはじめ、環境劣悪な難民収容施設に〝軟禁〟されたこと、大会運営者やオーストラリア政府関係者、裁判官らとのやり取りなど、つまびらかにするという。同国政府への損害賠償請求について言及する可能性もある。
「マルカ」紙は「世界中のファンは、ジョコビッチが事件の進行中に口を閉ざしたままだったのでオーストラリアでの状況をどう感じたのかに興味をそそられている」と報道。
内容次第では国際問題に発展する可能性も出てくる。特にブチッチ大統領はジョコビッチが窮地に陥った際、オーストラリア政府に遺憾の意を伝えるなど、一貫して母国のスターを擁護してきた。新事実が表沙汰になれば、両国の関係悪化も懸念される。
ジョコビッチは今季初戦としてドバイ選手権(21日開幕、UAE)にエントリー済み。プレーとともに今後の動向が注目されそうだ。












