テニス4大大会の全豪オープン(メルボルン)の男子シングルス決勝が30日に行われ、世界ランキング5位のラファエル・ナダル(35=スペイン)が同2位のダニル・メドベージェフ(25=ロシア)を2―6、6―7、6―4、6―4、7―5のフルセットの末に撃破。5時間超えの死闘を制し、大逆転で優勝を飾った。ナダルは4大大会21回目の制覇を成し遂げ、歴代単独トップの金字塔を打ち立てた。
テニス史に残る大激戦だった。最初の2セットはメドベージェフが連取。優勝まで残り1セットとしたところで〝異変〟が起きた。第3セット序盤、サービスゲームのメドベージェフはボールキッズの球出しのやり方を不服として審判にクレーム。この行為に観客からブーイングが起こり、以降はナダルがポイントを取るたびに歓声が大きくなっていった。
さらにメドベージェフは観客の声やマナーに対する不満を募らせ、主審に文句を言うシーンも。再びブーイングの嵐となり、会場全体がナダルの応援ムードになった。テレビ中継の解説陣からも「観客を敵に回してしまった」との指摘も飛ぶなど、流れが一変したことで第3、4セットを落としてしまった。ひとたび変わった流れは止まらない。会場の声援を味方につけたナダルはファイナルセットも奪って劇的な逆転Vを果たした。
メドベージェフは準決勝でも審判に暴言を吐き、罰金1万2000ドル(約140万円)の処分を下された。大事な一戦で審判、ボールキッズ、観客と〝敵対〟したことで自ら首を絞める形となってしまった。












