新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否して全豪オープンに出場できなかったテニス男子の世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(34)の恩師にあたるボリス・ベッカー氏の〝放言〟が大きな波紋を呼んでいる。

 オーストラリア政府がジョコビッチの入国を認めなかったことで、地元のセルビアメディアが連日のように大会批判を繰り返しているが、今度はジョコビッチの師匠でもあるテニス界のレジェンドのボリス・ベッカー氏の発言を取り上げている。

 同国紙「ブリック」は「伝説的なドイツのテニスプレーヤーでもあるベッカーが、全豪オープンにジョコビッチがいないことについて意見を述べた。世界王者の元コーチでもあるベッカーは『ラファエル・ナダルがノバクの強制送還から最も恩恵を受けた。オーストラリア政府によるジョコビッチの強制送還がグランドスラムを完全に混乱させたことは間違いない。ナダルは、その状況から最も〝利益〟を得た人物だ』と語った」と報じた。

 これまで数々のビッグタイトルを獲得してきたナダルは全豪オープンの決勝に進出。13年ぶりの優勝に王手をかけた。ベッカー氏はナダルの躍進の理由として、ジョコビッチの不在により世界王者との対戦を回避できたからと指摘したというのだ。

 ナダルは全豪のタイトルから遠ざかっているとはいえ、ジョコビッチ不在を強調するのは失礼な話。リスペクトを欠いているとして批判の声が上がることは必至で、舌禍騒動は波紋を広げそうだ。