先輩OBの金言を胸にプロの世界に飛び込む。広島のドラフト3位・中村健人外野手(24=トヨタ自動車)はコイの中軸候補として期待が大きい。すでに一軍キャンプが決まり、現在は合同自主トレで軽快に体を動かしている。
自身の調子について「バットの切れやスピード感も出てきて順調かなと思います」と笑顔で語る。また即戦力の期待がかかることには「そのための準備をしてきました。食らいついて食らいついていきたい」と前向きに受け止めている。
そんな期待のルーキーはトヨタ自動車のテクニカルアドバイザーを務める元中日の吉見一起氏(37)と社会人時代にいろんな話をしたという。中村健は「たくさん(トヨタ自動車の)練習に来ていただいたので」と明かす。
その中で特に印象に残っているのが、吉見氏に「投手はどんなことを考えているのか?」と聞いた時の話だ。中村健は「投手にも得意な球と不得意な球があると思いますけど、どっちを打たれる方が嫌ですか?」と質問したという。
それに吉見氏は「ウイニングショットや直球を打たれると投手はがっくりくる。得意なボールを狙ってるって思わせると打者は有利になるし、狙ってないと思わせて本塁打されると『しまった』と思うよ」と丁寧に回答してくれたという。
さらにそれを一番うまくやっていたというアレックス・ラミレス氏の話を出し「狙ってないと思わせて踏み込んでくるし、引っ張ってくると思わせてしぶとく右前打してくる。本当に嫌な打者だった」と自身の経験談を伝えてくれたという。
それを聞いて中村健は「自分もそういうことができるようになりたいな」との思いを強くしたという。プロ15年間で90勝、通算防御率2・94の竜のレジェンド右腕の〝至言〟を受け取り、中村健はキャンプ、シーズンへと向かっていく。












