テニス男子世界ランク1位で、新型コロナウイルスワクチン接種を巡る問題で世界中からにらまれているノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、テニス界の元祖・悪童に、悪の代名詞に例えられた。

 ジョン・マッケンロー氏は「ユーロ・スポーツ」のインタビューで、ニック・キリオス(オーストラリア)が語ったテニス界の〝問題点〟について支持を表明した。これまでテニス界がロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ジョコビッチのビッグ3ばかりを偏重し、他の個性的な選手に目を向けてこなかったツケが今、現れているというものだ。

 マッケンロー氏は「私は、テニスには個性的な選手が必要だと話してきた。誰かを応援する気持ちが必要なんだ」と力説。「彼が悪者だと思うかどうかにかかわらず、ジョコビッチをダース・ベイダーだと考える人もいる。誰もがロジャー・フェデラーを愛している。チームスポーツのように、自分の街や国を応援できるわけではないから、自分を表現し、個性を発揮するということは、とても大切なことだ」と、ジョコビッチを強烈な個性の持ち主として「スター・ウォーズ」の悪の司令官「ダース・ベイダー」に例えた。

 確かに好きでも嫌いでも強い個性の持ち主は魅力的なもの。現役時代には、暴言や挑発など圧倒的な個性で人びとを魅了してきたマッケンロー氏らしい、説得力ある提言だ。