男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が来年の全豪オープンに出場する可能性が出てきた。オーストラリアのスコット・モリソン首相が〝恩赦〟の可能性に言及している。

 スペイン紙「マルカ」によると、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否しているジョコビッチは全豪オープンに向けて法廷闘争の末にオーストラリアから国外追放となった。同国の法律では原則3年間の入国禁止となるが、モリソン首相は「適切な状況が発生した場合、制裁措置は緩和される可能性がある」と発言したという。

 全豪オープンのトーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏も世界1位のスター選手に門戸を開放する構えで「ジョコビッチは来年にプレーするだろう。それが彼の意思だ。彼は世界最強で全豪オープンを愛している」とコメントしたように、政府側も23年大会へ柔軟な姿勢を示しているようだ。

 ただ、同メディアはオーストラリア首相やタイリー氏の見解について全豪オープンの開催地メルボルのある同国ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相が「彼(ジョコビッチ)がワクチン接種を受けて到着した場合のみ歓迎される」と主張していると伝えた。

 また、タイリー氏は地元メディア「ABC」の取材に、ジョコビッチが損害賠償を求めて同国政府を提訴する可能性があるとの報道について「彼は訴訟を起こすつもりはない。私たちは話し合っており、まだ話し合うつもり」と、ドロ沼の訴訟になる可能性を否定しているという。