引退の裏舞台でこんなことが…。日本体操協会は21日、昨年活躍した選手を称える「2021年表彰式」を都内で開催し、昨年引退を発表した村上茉愛さん(25)が女子強化本部長の田中光氏(49)から現役続行へ〝泣き〟を入れられていたことが明かされた。

 昨夏の東京五輪の「床」で銅メダル、現役最後の大会となった世界選手権(北九州市立総合体育館)で金メダルを獲得し、有終の美を飾った村上。優秀選手賞と特別賞を受賞し、この日はステージ上で「よく『体操をまたやりたいですか?』って聞かれるんですけど、もういいです!と言えるくらい全力が出し切れた1年だったと思っています」と笑顔で語った。

 その後、檀上でスピーチした田中本部長の口からは驚きの言葉が出た。村上が世界選手権で金メダルを獲得した後に〝引退撤回〟をお願いしたというのだ。

「何とか1年でもやってもらえないかとお願いしようと思って、ホテルに帰って…プレゼントは何がいいかなと考えて」

 なんと田中本部長は、村上が大好きな韓国人気グループ「BTS」のアルバムを購入。金メダルを取った後、宿泊するホテルへ行って「お願いだから、頼むから、個人総合やらなくていいから、1、2種目でいいからもうちょっとやってくれ」と懇願したという。

「だけど残念ながら…ダメでした。BTSじゃなくてBMWだったら、もしかしたらいけたんじゃないかと反省しています」

 この爆笑スピーチに村上も笑顔。いかに日本女子体操界にとって大切な存在かを物語るエピソードであった。