新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否している男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)の問題がスペインでも大紛糾だ。

 4大大会の全豪オープンの開催地オーストラリアから強制送還となったジョコビッチは17日に母国セルビアへ帰国したものの、5月に開幕する4大大会の全仏オープンにも出場できない可能性が出てきた。フランス政府が16日にスポーツ施設を含めて公共の場所を利用する際、ワクチン接種証明書の所持しなければならないという新たな法律を承認したためだ。

 各国が厳格な対応を決める中、スペインでは大論争に発展している。同国紙「マルカ」は「ジョコビッチの事件は国境を超えてセルビアとオーストラリアだけではなく、マドリード市議会でも政治論争の対象になった」と報道。他国がコロナ対策を厳格化する中、ワクチン接種の証明書を必要としないマドリード・オープンにジョコビッチが出場できる状況に市議会が紛糾しているのだ。

 すでにホセ・ルイス・アルメイダ市長は、マドリード・オープンに向けて「ジョコビッチは世界一であり、トーナメントの評判も高い」と参戦を歓迎する意向を表明したが反対派は「市長は常識を失った」と非難し、対立は激化。ペドロ・サンチェス大統領は「スペインの健康規則を遵守しなければならない」と語っているが、ジョコビッチ問題の波紋は広がるばかりのようだ。