代表争いは大混戦だ。フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)のアイスダンスは25日、4チームによるフリーダンスが行われ、〝夫婦カップル〟の小松原美里&尊(倉敷FSC)が合計178・17点で大会4連覇を達成。一方、五輪代表1枠を争う〝かなだい〟こと村元哉中&高橋大輔(関大KFSC)は合計176・31点で、わずか1・86点及ばす2位となった。

 優勝を達成した小松原組は涙で抱き合った。ここまで北京五輪出場のために二人三脚で奮闘。NHK杯では「かなだい」との直接対決に敗れ、五輪出場に向けて絶対に負けられない戦いだった。土壇場でアイスダンス経験上位の意地を見せてVと遂げた。

 かなだいはあと一歩及ばず。試合後は「今日を終えてみてリズムダンスでの転倒がかなり悔しい」(高橋)、「悔しいという言葉しか出てこない」(村元)と前日の失敗を猛省。それでも2人の口からは「超進化できた」と結成2季目での躍進に手応えを感じていた。

 これで代表選考は混とんとしてきた。アイスダンスの五輪代表選考基準は以下の通り。
  ①全日本最上位(小松原組)
  ②世界ランク最上位(小松原組)
  ③今季世界ランク最上位(かなだい)
  ④国際スケート連盟(ISU)の今季最高得点の最上位(かなだい)
 
 この4項目を総合的に見て選考されるが、今大会の小松原組Vによって項目は2対2。全くの五分となり、26日の代表発表まで分からない状態だ。

 高橋は「マジで分からないですもんね」と苦笑。「フタを開けるまで分からない状態なので、もう考えないようにします。ポジディブに明日まで過ごします」と話した。村元は「どうなるだろうって考えてもキリがないので」と言いつつ「気持ちを強く持って選んでいただけたらすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 優勝した小松原組はすがすがしい表情だ。小松原は「自分たちがするべきことはスケーターとしてやったと思う。本当は笑顔で(結果を)聞きたいのですが、感謝の気持ちで待とうと思います」、夫の尊は「大きな心でお待ちしています」。

 激戦を繰り広げた2チームは、それぞれの境地で26日の吉報を待つ。